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  • 執筆者の写真Thomas

メンズガイド:必須のキャメルコート



今回のテーマはメンズキャメルコートです。その起源、主なスタイル、上手な着こなし方、参考ブランドなどをご紹介します。


新しいものを買う際、どうしても安全策を取りたくなるものです。黒は何にでも合うし、紺はクラシック、グレーは無難…。でも、これらの色にこだわる必要はあるのでしょうか?もちろん、他の色の選択肢もありますよね。


色彩は無限にあり、それゆえ着こなしの選択肢も広がりますが、中には、多かれ少なかれ厳しいドレスコードに従わなければならない場合もあります。コートに関しては、黒や紺、グレーといった通常の色調に代わる効果的でスタイリッシュな選択肢として、キャメルがあります。何十年も流行り廃りのないこのニュートラルカラーは、特にコートにとって貴重な味方です。


 

メンズキャメルコートの起源


あまり驚かないかもしれませんが、キャメルコートはもともラクダの毛で作られたコートのことをさそていました。ラクダの毛は特に暖かくて軽く、この2つの要素を持つ動物の毛は、ウールの代わりとして使用されました。第一次世界大戦後、羊(つまりウール)が不足していた時期には、生地を作るために他の材料を探さなければならず、その際、ラクダの毛が使われるようになりました。


このタイプのコートを最初に販売したブランドは、1919年に英国で最初のコレクションを発表したイェーガー(Jaeger)でした。20年後の第二次世界大戦の頃には、このコートは標準的な軍服の一部となっていたのです。


▲「American Gigolo」でキャメルのアルマーニのコートを着たRichard Gere


第二次世界大戦後には物資不足が解消され、生地メーカーはウールやカシミアをデザインに取り入れるようになりました。しかし、英語ではキャメルという言葉が残っており、ベージュからブラウンまでの色合いのコートを指します。また、フランス語でも、色を示す言葉として残っています。



キャメルコートの主なスタイル


1920年代以降、男性のワードローブからカラーコートが消えたことはありません。このキャメルコートのバリエーションは多く、長さによって分類することができるので、こちらからは丈の長さに別けてご紹介したいと思います。



キャメルのロングコート


クラシックなキャメルのコートは、丈が長いものもあります(膝のあたり、またはそれ以下)。かなり厚みがあり、ラペルもかなりしっかりした存在感があるのが特徴です。ボタンにはストレートタイプとクロスタイプがあります。通常、ウールなどの厚手の暖かい生地で作られているので、特に冬のコートとして使用されているので、気温が上がると、すぐに使えなくなってしまいます。


第二次世界大戦以降、防水コートは塹壕(戦争において敵の銃砲撃から身を守るために陣地の周りに掘る穴または溝)の中での防御服としてだけでなく、一般的に使用されるようになりました。そして防水加工されたコットンで作られたトレンチコートやレインコートでした。これらのキャメルコートのバリエーションは、ミッドシーズンに最も適しています。



ミッドレングスのキャメルコート


キャメルコートには、3分の4部丈の長さのものもあり、太ももの真ん中あたりの丈になります。例えば、ダッフルコートがその例です。背の低い男性は、ロングコートを着ると余計に背が低く見えるというデメリットがありますが、この程度の丈のコートはしっくりくる長さです。


3分の4部丈のコートは、被り物がついたものが少ないので季節の変わり目などの中途半端な時期に最適です。しかし、厳しい冬には、他の暖かい衣類との併用をして使用するようにしましょう。




キャメルのショートコート


キャメルコートのイメージとは異なりますが、コートの丈別でご紹介している内容に、ふさわしいコートだと思います。この色を着るために、まだ格段と寒くなっていない時期に着る際に良いでしょう。

ヌバックジャケット、ジップボンバー、オーバーシャツと組み合わせることがおすすめです。


キャメルコートの着こなし方


■スーツの場合


特にキャメルのコートは、スーツとの組み合わせが良いです。どちらかというとフォーマルな装いに、エレガントさを失わずに彩りを添えてくれる効果があります。また、この色は非常に汎用性が高いというメリットがあり、例えばプリンセス・オブ・ウェールズ柄やウィンドウ・ペン柄(窓の格子のような単色の縦横の細い枠のラインで四角形を形づくる格子柄)のスーツにとてもよく合います。



シングルブレストのコートはよりビジネスライクな印象を与えますが、ダブルブレストのコートは重ね着をするような着こなし方が合います。その際、シャツをタートルネックセーターに変えるなど、他のアイテムはシンプルにすることを心がけましょう。


■モノクローム・ルック


キャメルはニュートラルな色です。つまり、さまざまなブラウンのでルックと着こなしをすることが容易かつ安全になるできるのです。キャメルのコートには、ベージュやブラウン、ホワイトなどの色の服とミックスするのが成功の秘訣です。例えば、パンツは明るめのものを選び、ジャンパーは濃い色のものを選ぶなど、上下のメリハリをつけることもポイントです。


また、チャンキーなジャンパーを着るなどして、アンサンブルに質感を加えることもいいですね。


■カジュアルなスタイル


キャメルのウールコートはドレッシーな演出をするのに良いアイテムですが、カジュアルな装いをしたい気分の時は、トレンチコートが一番の味方です。防水透湿性だけでなく、チノパンやジーンズ、デニムシャツなどのTシャツとの相性も抜群です。仕事では、スーツにも合わせられます。



キャメルのコートの人気ブランド


バーバリー


お金をかけてトレンチコートを探しているなら、バーバリーは必需品となるでしょう。バーバリーでは、このタイプのコートだけでなく、マック、ダッフルコート、ハリントンジャケット、その他のキャメルコートも提供しています。


ユニクロ


手頃な価格で高品質なものを求めるなら、ユニクロは良い選択です。日本のブランドは、フォーマルな装いから時代を超えたベーシックなものまでをカバーし、各シーズンにオリジナリティを発揮しています。棚に並ぶコレクションの中には、ダウンジャケットやコート、キャメルのマッキントッシュなどがあります。価格も優しい値段です。


Reiss


Reissは1971年に設立されたイギリスのブランドです。それ以来、カッティングが完璧に施されたスーツやコートをデザインし、ファッション業界で名を馳せてきました。


A.P.C.


フランスのブランドA.P.C.は、しっかりとした作りのプレミアムウェアを提供しています。このブランドでは、キャメルのショート・ロング共に提供していることでしょう。ですから、キャメルコートを探すのはそう難しくないことかと思います。



いかがでしたか?ニュートラルカラーのキャメルのコート。生地や厚さ、丈の長さやデザインによって、様々な時期に身につけることのできる流行り廃りのないカラーです。ぜひ、コート選びの参考になれればと思います。



校正Erika

 

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