ワクチンの接種率が異常に高いアイルランドは、夜間外出禁止を含む行動制限を再び課す
アイルランドは、ワクチン接種を推進した結果、ワクチンの接種率が欧州でも最も高い国の1つになった(成人の93%)。それにも関わらず、コロナの感染者数が劇的に増加し、夜間外出禁止を含む行動制限を課すことになった。

CNNでさえ、欧州で最もワクチンの接種率が高いアイルランドで感染者数が増えている事実を大きく取り上げて報道している。

ワクチンの接種率が上昇した結果、感染者数が増えている現実。今回は、この問題を考えてみる。
まず、少し前のアイルランドの状況を振り返ってみよう。6月の半ば時点では、アイルランドは、欧州の中でも、ワクチンの接種がほとんど進んでいなかった国の1つだった。そして、それでも、感染は、収束していた。


そのような感染が収束している状況で、勿論、アイルランドの人々は、コロナ前の普通の生活を営んでいた。

ところが、アイルランドは、感染が収束しているのにも関わらず、不必要と思われるようなワクチンの接種を進め、ワクチンの接種率は、お隣の英国を追い抜かすほどになってしまった。そして、感染者数も英国を追い抜かすようになってしまったのだ。
