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  • 執筆者の写真You3_JP

インドのスラム街はほぼワクチン無しで第2波を克服

更新日:2021年6月4日




 インドのムンバイのスラム街(Dharavi)がコロナの第2波を克服したことが現地メディアによって報道された。











  現地の報道によれば、既に感染者数は8日間連続して一けた台となっている。


https://economictimes.indiatimes.com/news/india/three-new-coronavirus-cases-found-in-dharavi/articleshow/83148083.cms




 ムンバイのスラム街(Dharavi)は、インドでも最も住居が密集した地域である。




 スラム街の住民は、コロナの第1波では、厳格にマスクを着用するなどの感染対策を講じていたようであるが、そのような感染対策は役に立たず、住民の大半がコロナに感染し、集団免疫を達成した。抗体検査でも、抗体を所持している住民の割合が非常に高いことが判明した。



 第1波で住民に抗体ができていたスラム街では、第2波でも大きな被害が発生することなく、住民は再び自然感染で集団免疫に達する見込みである。


 スラム街で感染が進みやすい理由は、人口が密集していて「社会的距離を保てるような場所ではない」ということだ。どのような感染対策をしようと、結局は感染が進んでしまう。日本の東京都内のような人口の密集した地域でも同じことがいえるだろう。


 住民は感染対策が無駄なことを理解し、子供達を含めマスクも着用していない人が多い。コロナに感染しても大抵の人には影響がないことが判明し、住民に恐怖の色は見られない。子供達は、元気な笑顔だ。






 ここで注目しておきたい点は、第1波で既に自然感染で集団免疫を達成したスラム街では、第2波の影響が極端に小さかったということだ


「人口密度の高いダラヴィ(Dharavi)で第2波のコロナの感染者が急増しなかったのは、住民の多くに自然感染による抗体があったからである」







医学雑誌European Journal of Medical & Health Sciences (EJMED) によると、ダラヴィでの第2波の感染者数はインドの他の地域と比較してとても少なかった



 ダラヴィは、コロナ感染者の多いマハーラーシュトラ州のムンバイに存在するが、ダラヴィの感染者数は、マハーラーシュトラ州全体の感染者数、そしてインド全体の感染者と比較してもずっと少なかった。そのことが、以下の図にはっきりと示されている。







 

 おそらくは、感染している無症状の者は今でも沢山存在するのだろう。しかしながら、誰も症状がでないから感染したことには気が付かない。つまり、自然感染で一旦人口の大半が感染してしまえば、完全に風邪化するということ。そしてスラム街(Dharavi)では、その自然感染に至る過程でも大きな被害はなかったのだ。



 インドの当局は、このスラム街(Dharavi)でのコロナの収束は、ワクチン接種キャンペーンのおかげであるとあからさまな嘘をついている。



https://www.moneycontrol.com/news/india/dharavi-model-helps-tame-2nd-covid-19-wave-in-slum-town-6953681.html

 勿論、スラム街(Dharavi)でのコロナの収束は、ワクチン接種のおかげでは断じてない。人口80万人のうち、ワクチンを接種したのは2万人のみである。感染の収束がワクチンのおかげであるという説明には全く根拠がないだろう。





 そして、インドの現地の報道によると、スラム街の住民はワクチンの接種に強い抵抗を持っている。


https://www.indiatoday.in/coronavirus-outbreak/story/mumbai-vaccine-hesitancy-in-dharavi-many-refuse-to-take-anti-covid-jabs-1809591-2021-06-01




住民の話


「私の親戚はワクチンを接種して、翌日には亡くなってしまいました。ワクチンを打って亡くなった人はたくさんいます。もし詳細が知りたければ、名前も全部教えてあげますよ。このワクチンは人を殺します。私も家族もワクチンを打ったことがありません。」




「私は70代ですが丈夫で健康です。なぜワクチンを打って命を危険にさらす必要があるのでしょうか?」





 住民の意見はもっともだろう。つまり、インドの当局はワクチンの接種を推進したものの、住民はこれを受け入れず、ワクチンの接種が進まなかった。自然感染でコロナは収束し、ワクチンの接種の出番も必要もなかったというのが事実である。


 このスラム街の事例は、感染対策を推奨する世界の当局にとって不都合な真実であろう。第1波では、自然感染で人口の大半が感染して集団免疫によって収束し、第2波でもワクチンの接種が進まない状態で、自然免疫の効果でコロナが収束してしまったのだ。衛生環境も最悪だが大きな被害はなかった。






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