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ストロガノフ風マッシュルームトースト



ストロガノフ風マッシュルームトースト


私の子供時代の話を抜きにして、マッシュルームトーストの話ができるわけがありません。私が育った地域、フランシュ・コムテ(Franche-Comté)ではキノコを使った料理が有名です。なかでも、マッシュルームトーストはスイスとの国境にある小さな地域、オー・ドウブ( Haut Doubs)の代表的な料理です。



東フランスを離れてからずいぶん経ちますが、マッシュルームトースト(正確にはモリーユ茸のトースト)を食べたことを覚えています。


フランシュ・コンテではモリーユ茸もとても豊富に採れますし、他にも、雨がよく降った年であれば、おいしいアカハツタケを探しに行きました。このキノコもとても美味しくて、マッシュルームトーストにするのにピッタリです。


ところで、私はマッシュルームが大好きで、このレシピは私のお気に入りの料理のひとつです。


ですから、キノコの季節には、様々な料理をします。今回ご紹介するストロガノフ風マッシュルームトースト、マッシュルーム入りのスパゲッティ風スカッシュなどなど…。


ストロガノフソースとマッシュルームの抜群な組み合わせ


マッシュルームトーストのレシピは、「マッシュルームとヘーゼルナッツのパイ」や「マッシュルームとウォールナッツのクリスマスロースト」といったレシピと同様に、非常に美味しいです。


クリスマスシーズンに向けて作るレシピを探しているなら(まだ少し早いとは思いますが)、今回ご紹介するストロガノフ風マッシュルームトーストをお勧めします。


実際、この料理はマッシュルームトーストとストロガノフソースの相性が抜群です。


そして、私の子供時代を思い起こさずにマッシュルームトーストを語ることができないように、ストロガノフソースを語るなら、ロシアの貴族、ストロガノフ家を思い起こさずにはいられませんね。その歴史には、サンクトペテルブルク、ネフスキー展望台、偉大なクラシックバレエ、皇帝、宮殿、そしてストロガノフ家の一員のフランス人コックが作ったストロガノフソースなど…様々な文化の歴史を今世に残してきました。


もともとストロガノフのソースは、マッシュルームトーストのためではなく、ビーフ用として作られたものです。しかし、マッシュルームトーストやライス、パスタなど、多くのレシピに応用して使われています。


いずれにしても、このレシピの背景にはロシアがあり、隠し味にパプリカを入れることもポイントです。白ワインの代わりにウォッカを使ってもいいかもしれませんね。


ストロガノフソースからロシアを想う…


ロシアに興味のある方には、ニコライ5世(Nicholas V. RIASANOVSKY)によって書かれたこの本をお勧めします(バークレー校のロシア史の教授)。この本は、ちょっとした参考資料になりますよ。


また、ストロガノフのマッシュルームトーストを食べた後にネフスキーを散歩したくなったという方には、以下のリンクをお勧めします。


ネフスキーでの散歩。私は、シンプルなレシピでも、その食べ物が歩んできた文化や歴史から様々なことを学べることにいつも驚きと感動を覚えます。今回のマッシュルームトーストでは、フランス、オー・ドゥーブからサンクトペテルブルクまで想像を膨らますことができました。


サンクトペテルブルク、皇帝たちの建築物。皇帝たちの建築とその数々の宮殿について、非常によく書かれた本です。


●フランスとヨーロッパのキノコのガイド。便利で非常によくできたデザインです。



それでは、色々な思い出や想像を膨らませることのできるストロガノフ風マッシュルームトーストのレシピをご紹介します。皆さんが美味しく作れることを祈っています…。!



マッシュルームトーストのレシピ


- 準備時間 20分

- 調理時間 30分


【マッシュルームクラストの材料(4人分)】


●ファームハウスブレッド:4枚

●マッシュルーム各種:1k *

●植物性クリーム(大豆または米):250ml

●白ワイン:20 cl

●レモン:1個

●にんにく:2片

●赤玉ねぎ:1個

●フラットリーフパセリ:10本

●マスタード:小さじ1

●オリーブオイル(またはビーガンバター):大さじ1

●パプリカ:小さじ2

●ハーブソルト

●挽きたてのコショウ

*エリンギ、アカハツタケ、ボタンマッシュルーム、シイタケなど


【道具】

ル・クルーゼの鋳鉄製フライパン(他のフラインパンでも可)


 

【作り方】


(1)採れたてのマッシュルームを用意する。収穫したきのこは土の香りがあるため茎の根元を切り落とす。小枝や針葉樹の針を丁寧に取り除く(スーパーで売られているように下処理がさほど必要ではないものは、このステップをスキップして良い)。

(2)冷水でさっと流す。あまり濡らしすぎないようにする。

(3)マッシュルームがきれいになったら、清潔な布かペーパータオルで軽く拭いて、1cmの厚さにスライスしておく。

(4)ニンニクは皮を剥き、潰しておく。赤玉ねぎ、パセリをみじん切りにする。

(5)厚底のフライパンにオリーブオイル(大さじ1)を敷き、ニンニクとタマネギを加え、焼き色がついてきたら、刻んだマッシュルームを加える。

(5)中火で数分加熱し、マッシュルームの水分を飛ばす。

(6)その間に、レモン汁、白ワイン、マスタード、パプリカをボウルに入れ、泡立て器で混ぜ合わせる。

(7)マッシュルームの水分が飛んだあと、軽く焼いたら、混ぜ合わせていたボウルを加える。塩とコショウを加え、弱火で10分ほど加熱する。

(8)野菜クリームを加え、クリーミーなソースになるまで調理する。

(9)食べる直前にパセリのみじん切りを加える。

(10)オーブンを220°に予熱する。オーブンの温度が上がったら、スライスしたパンをラックの上に置き、数分トーストしたら完成(通常は5分以内で十分)。


ぜひキノコの季節に試してみてはいかがでしょうか。熱々のうちに召し上がってくださいね!


校正Erika

 

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