top of page
  • 執筆者の写真Sarah

ブルゴーニュワインの首都、ボーヌを訪れる



ブルゴーニュ地方の中心に位置するボーヌは、発見すべき真の宝石です。壮麗なホスピスで有名なこの街は、ブルゴーニュ地方の最高のワインを発見するための素晴らしい旅程であるルート・デ・グラン・クリュへの入り口でもあります。ブルゴーニュ滞在中の必見スポットであるボーヌは、週末や長い高速道路の旅の途中で立ち寄るのにも便利です。私がこの地を発見したのもそのためでした。年に数回、パリからサヴォアに車で移動していた私は、ホスピス・ド・ボーヌを訪れたり、ワインセラーでワインを味わったり、おいしい料理を楽しんだり、周辺の村やお城を見て回ったりしています。ここでは、ボーヌを訪れ、ブルゴーニュワインを味わうためのガイドをご紹介します。


オテル・デューまたはホスピス・ド・ボーヌの訪問


オテル・デュー(Hôtel-Dieu)は、ボーヌのホスピスとしても知られており、1443年、ブルゴーニュ公国の大富豪であるニコラ・ロランと、その妻ギゴーヌ・ド・サランによって設立されました。百年戦争が終わりに近づき、人々が悲惨な飢餓に苦しんでいた時期に、貧しい人々のためのこの病院を設立して慈善活動をするように夫を励ましたのは彼女でした。



釉薬がしっかりとかかったタイルで覆われた巨大な屋根が特徴的なオテル・デューはブルゴーニュ地方の中世建築の最高傑作です。しかし、中庭からしかこの屋根を見ることができません。外から見ると、渋い屋根しか見えません。上の写真のように2階には見事な木製の回廊があり、1階には立派な石柱が回廊を形成しています。


中庭を抜けると、印象的な大病室(chambre des pôvres)があります。長さ50メートルを超えるこの部屋には、28のベッドが左右に整然と並んでいて、ここでは、当時修道女たちが治療を行っていました。ツアーの途中では、当時の雰囲気を想像しやすいように、衣装を着て再現された展示を見ることができます上を見上げると、地獄を象徴する色とりどりの龍が描かれた長い横木と見事な丸天井ヴォールト(アーチを平行に押し出した形状を特徴とする天井様式)をご覧いただけます



ツアーの最後には、フランドルの画家ロジェ・ファン・デル・ウェイデン(Rogier van der Weyden)が描いた「最後の審判」が展示されている「ポリプティックの部屋(La salle du Polyptyque)」があります。この祭壇画は、もともと礼拝堂に飾られていたものです。このホスピスに飾られることで病人に身体のケアだけでなく、精神的なケアも重要であることを教えてくれました。



オテル・デュー・ド・ボーヌのシスターは、15世紀から20世紀にかけて患者を治療していました。 1971年、医療機能は近代的な病院に移され、現在ホスピスは博物館となっています。


ホスピス・ド・ボーヌを訪れる際の実用的な情報】

ハイシーズンの週末にお越しになる場合は、ウェブサイトで入場の予約をしておくと、行列に並ばずに済むでしょう。


ホスピス・ド・ボーヌのオークション
ホスピス・ド・ボーヌは、コート・ド・ニュイとコート・ド・ボーヌに位置する60ヘクタールの特別なブドウ畑を所有しており、85%のワインがプルミエ・クリュとグラン・クリュです。その生産量は、毎年11月の第3日曜日に行われるオークションで販売されています。クリスティーズ社が主催するこのオークションは、世界で最も有名なチャリティーワインオークションです。その収益は、ボーヌの病院の近代化や慈善団体に寄付されます。このオークションでは、街中でパレードが行われたり、大手ドメーヌが多数の試飲会を開催するなど、3日間にわたってお祭り騒ぎが繰り広げられます。今年は11月19日(金)からお祭りが開催され、11月21日からワインの販売が行われました。

ボーヌの市街地を散策



ボーヌを訪れる最大の理由は、もちろんオテル・デューですが、他にも訪れるべき場所があります。街の中心部を散歩したり、城壁を見学したり、旧オテル・デ・ブルゴーニュにあるブルゴーニュ・ワイン博物館を訪れたり(季節限定の博物館で、5月から10月まで開館しています)と色々とあります。このワイン博物館ではブルゴーニュのブドウ畑の歴史、ワイン作りの醸成方法やブルゴーニュの「クリマ(climats)」についてもご紹介しており、この言葉は天候とは関係なく、何世紀にもわたって、土壌の組成に応じて慎重に区切られてきたブドウの区画を意味しています。また、2022年末には、文化・観光施設であるシテ・デ・ヴァン・エ・デ・クライマ・ド・ブルゴーニュ(Cité des Vins et des Climats de Bourgogne)が完成される予定ですので、ボーヌに新たな名所が誕生します。



ノートルダム・ド・ボーヌ教会大聖堂



ボーヌのノートルダム大聖堂は、ブルゴーニュ地方に残る偉大なロマネスク様式の教会のひとつです。12世紀から13世紀にかけてクリュニーを模して建てられたこの教会は、小さな宗教都市として、共同生活を送る修道士たちを擁していました。聖歌隊席には、ウールとシルクで織られた19枚のパネルで構成された「聖母の生涯」をテーマにした一連の素晴らしいタペストリーが展示されています。



フォロット・マスタード・ファクトリー


ブルゴーニュはワインだけではなく、マスタードも魅力のひとつです。1840年に設立されたフォロ社(Fallot)のマスタード工場は、ブルゴーニュ地方で最後に独立した家族経営の企業です。生産現場のガイドツアーでは、石臼で種を挽くところから瓶に詰めるところまで、マスタード作りのすべてを知ることができ、とても興味深いでしょう。最後にマスタードバーで、定番のマスタードからオリジナルまで様々なマスタードを試食し、新しい味に出会うこともできます、それぞれの料理との相性についてのアドバイスを受けることもできます。ガイドツアーについては、フォロット・マスタード工場のウェブサイトでの予約が必要になります。



シュマン・ド・リュミエールでボーヌの夜景を楽しむ



6月から9月にかけて(日程はこちらでご確認ください)、ボーヌの象徴的なモニュメントであるオテル・デュー、ノートルダム寺院、サンテティエンヌ礼拝堂などが日没の時間くらいからライトアップされます。これまでとはまったく違った町の見方が堪能できる、見逃せないショーです。



ボーヌで訪れるべきセラーは?



ワインセラーを訪れてワインを試飲することは、ボーヌでは必須のアクティビティです。家族経営の小さな店が多いので、事前に予約しておくとよいでしょう。見学や試飲が可能なセラーやワイナリーは、ボーヌ観光局のウェブサイトに掲載されています。


【ラ・メゾン・シャンピー:La Maison Champy】


シャンピーは、ブルゴーニュ地方で最も古いワイン商です。1720年にボーヌに設立され、ワインの保存に関する研究に初めて着手したと言われるルイ・パスツール( Louis Pasteur)や、ワイナリーの美しい鉄骨建築に貢献した、名高いギュスターヴ・エッフェル(Gustave Eiffel)など、多くの輝かしい歴史的人物がこのワイナリーと接点を持っていたのです。この歴史的建造物を見学し、最後に最高のテイスティングをするというのは、素晴らしい体験です。


【パトリアルシュ・ペール・エ・フィル:Patriarche Père et Fils】


ボーヌの中心部に位置するパトリアルシュのセラーは、ブルゴーニュ地方最大のセラーで、5kmに及ぶ地下ギャラリーがあり、トンネルや吹き抜けのある広大で迷宮のようなギャラリーを歩くことになるでしょう。最後には、白ワインと赤ワインの試飲ができますよ。



ブルゴーニュのグレートグロースの道



銘酒街道であるルート・デ・グラン・クリュの道のりはディジョン(Dijon)からサントネ(Santenay)までの60kmで、その途中にボーヌやニュイ・サン・ジョルジュ( Nuits-Saint-Georges)などのブルゴーニュのブドウ畑の中でも最も有名な場所ががあります。



私はボーヌからサントネまで行って、PommardとMeursaultに立ち寄りました。私は車で行きましたが、自転車で移動することもできます。自転車の場合、ブドウ畑の中を走る22kmのルート「Voie des Vignes」に沿って進んでいくことになります。次回、ブルゴーニュに立ち寄る際には、そうしてみようと思います


【シャトー・ド・ポマール:Le Château de Pommard 】


ポマールは、ブルゴーニュ地方の最も偉大なアペラシオン(農業製品の品質保証のこと)のひとつです。ピノ・ノワール種のみを使用した赤ワインを生産しており、ボーヌの郊外(5km)にある見逃せないブドウ畑です。この特別なワインは、18世紀に建てられたエレガントな邸宅、シャトー・ドゥ・ポマールで味わうことができます。ただし、セラーは現在改装中のため、見学することはできません。ポマールの試飲を予約はこちらから。



【サントネのシャトー・ドゥ・ラ・クレ:Le Château de la Crée à Santenay 】


ルート・デ・グラン・クリュの南端に位置するシャトー・ドゥ・ラ・クレは、ブルゴーニュのブドウ畑を開拓する上でとても良い場所でしょう。15世紀に作られたブドウ畑やワインセラーの見学ができます。ブルゴーニュのクリマ(climats)に関する非常に教育的な展示で、土壌に含まれる様々な種類の岩石についての展示を見ることができます(以下の写真参照)。この展示で土壌の組成がブドウの木の成長に影響を与え、さまざまなワインを生み出すことに起因していることがお分かりになることでしょう。

シャトー・ドゥ・ラ・クレの試飲を予約する方はこちらからどうぞ。



ボーヌ観光に役立つ情報


●ボーヌでの食事


ボーヌを訪れて、ブルゴーニュの美食を堪能しないのはもったいないですよね。この町にはおいしいレストランがたくさんあります。その中でも特に有名なのが、歴史的中心部に位置するLoiseau des Vignesです。ベルナール・ロワゾー氏の未亡人であるドミニク・ロワゾー氏が2007年にオープンしたこのレストランでは、シェフのムラド・ハドゥシュ氏の指揮のもと、ブルゴーニュ地方の異国情緒あふれる現代料理を提供しています。この店の大きな強みは、約70種類のグラスワインを揃えた素晴らしいワインリストですグラン・クリュやプルミエ・クリュを味わうことができます。平日のランチメニューは28ユーロから(前菜、メイン、デザート)、夜は75ユーロから(前菜、メイン、デザート)となっています(ワインを除く)。ご予約をお忘れなく。



予算を抑えたい方には、文学カフェのような雰囲気のビストロ風レストランL'écrit'vinがおすすめです。ブルゴーニュの伝統的な家庭料理:ブルゴーニュ・パセリ、ブルゴーニュ・ビーフ、ブルゴーニュ・カタツムリなどなど。ブルゴーニュのコース(前菜、主菜、デザート)は30ユーロです。



●ボーヌの宿泊施設


ボーヌに滞在した際、私は歴史的中心部にある5つ星ホテルLe Cepに宿泊する機会がありました。数々のホテル賞を受賞した、地元の名店です。客室(スイートルーム32室を含む)は、個性的で洗練された装飾が施されていて、魅力ある空間でした。



ホテルには、バー、年代物のサロン、フランス式庭園などの美しい共有スペースなどがあり、ブルゴーニュの中心地での特別な滞在をお楽しみいただけます。



さらに、ウェルネスエリアであるMarie de Bourgogne spaでは、トリートメントをお楽しみいただけます。また、アーユルヴェーダの治療法も楽しめます。これらのウェルネスサービスは、ホテルの宿泊者以外の方でも利用が可能です。


ホテルLe Cepの隣には、美食レストラン Loiseau des Vignesがあり、ブルゴーニュでの素敵な週末を過ごすのに最適な宿泊施設と料理の組み合わせでしょう。


ボーヌで格安の宿泊施設をご希望の場合は、歴史的中心部と高速道路の出口の中間に位置する南部のホテルをご覧になることをお勧めします。特に、Ibis Beaune la Ferme aux VinsNovotel BeauneB&B Hôtel Beaune Sudなどがお勧めです。ボーヌ市内中心部から徒歩20分です。



●アクセス方法


ボーヌは、高速道路A6(およびA31、A36)に近いため、電車でも車でもアクセスが容易です。私はサヴォワからパリに向かう途中に立ち寄って2日間過ごしました。両者の中間に位置し、一息つきたいときには理想的な休憩地です。



●高速道路での長旅に一休憩


高速道路の長旅で途中下車をする際、フランスの南北の中心に位置するボーヌは、素晴らしい選択肢です。

また、次の3つの理由からも、この街は非常に適しています。1/ 高速道路を降りれば、5分でボールに到着する。2/ 駐車するのも簡単。3/ 長時間のドライブ中に休める安い施設がある。


昼食は、高速道路上で停車するのではなく、出口を出て、ダウンタウンの小さなレストランで美味しい食事を楽しみましょう。時間に余裕があれば、ホスピス・ド・ボーヌを訪れてから、再び出発するのも良いですね。



●ボーヌを訪れるた際の駐車方法


城壁の外に無料の駐車場があります。歴史的中心部付近では、狭い道を移動するのは難しく、駐車場も無料ではありません。駐車場はBretonnière駐車場が一番簡単です。広いスペースがあり、城壁から歩いて5分もかかりません。フォロマスタード工場のすぐ隣です。


詳細はこちらをご覧ください。


・ボーヌの観光局のウェブサイト

ガイド・ヴェール・ブルゴーニュ:ボーヌとグラン・クリュのルートについて非常に詳しく書かれているので、お勧めです。



校正Erika

 

Follow Sarah









コメント


酒類販売管理者標識 (2).png
bottom of page